礼拝

コリント信徒への手紙一 3章1-11節  『神の畑、神の建物』 牧師 武林真智子

宣教題 神の畑、神の建物

コリント信徒への手紙一 3章1-11節

 コリントと云う都市は、交通の要所で、様々な背景の人々が行きかう場所でした。使徒パウロは第二次宣教旅行の中で一年半滞在し、そこにいた人々と共に教会を建て、一緒に伝道活動を行ったのでした。教会の構成メンバーは、非ユダヤ人、すなわち異邦人が多くを占めていました。

パウロが一番心配したのは、彼が次の場所へと出発したあと、教会の中に神ではなく人を見て、分派が出来上がってしまったことでした。特にアポロの宣教は熱心で、心打つものであった様子です。私が植え、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させてくださったのは神なのです(3:6と、教会の奉仕は、与えられた使命によって働くことを伝えます。 指導者を比べるものではないこと、自立した信仰者として立ち、互いに協力することの重要性を示したのでした。

あなたがたは神の畑、神の建物と表現する背景には、主イエスが語られた「種まきのたとえ」や「隅の親石」を見ることができるでしょう。御言葉の種を蒔かれる神に応答してよく耕された畑であり、主イエス・キリストを要石とし、堅固な建物であることが求められます。

この世に建てられた教会の歴史を振り返ると、様々な指導者によって様変わりするような部分があったことが見られます。しかし、その地で教会に仕え、教会を愛する信徒こそが最も大切な存在なのです。パウロが言うように誰一人、神の前で誇ることがないように、誇る者は主を誇る(1:31)教会でありたいものです。

本日行われる定期総会は、バプテスト教会で最も大切な集会です。教会員一人ひとりが責任をもって、年間報告を聴き、年間計画を考える時です。飯能バプテスト教会が神の畑、神の建物となるには一人ひとりの協力が必須であることを思い、互いに仕えあっていく者として、2025年度を初めてまいりましょう。

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