バラク王は、占い師バラムを使って迫りくるイスラエルに呪いをかけ、撃退しようとしました。しかし、バラムに与えられた託宣は、呪いではなく祝福でした。神は敵である異邦人の王や占い師を巻き込みながら、大きな危機に全く気付かないでいるイスラエルの民を守り、祝福したのです。申命記23章6節に「あなたの神、主は バラムに耳を傾けず、あなたの神、主は あなたのために呪いを祝福に代えられた。あなたの神、主が あなたを愛されたからにほかならない。」とあります。あんなに不満たらたらのイスラエルの民を、神は呪うどころか、愛し慈しんでおられるのです。
私達が、迫る困難に気づかない時も、危機を目の前にして恐れおののく時も、神様は人知をはるかに超えて、イスラエル(クリスチャン)のみならず、被造物全部を守り祝福しようとしていらっしゃいます。主は、誰をも愛し慈しんでおられるのです。
民数記24章17節にあるバラムの託宣でイエス・キリストの到来を預言しています。そうです。私達にはイエス様がいらっしゃるのです。時には不満を吐き出しながらも、不安にからめとられないで、主の祝福を自覚し噛みしめ、安心して主と共に歩んで行こうではありませんか。約束の地カナンを目指したイスラエルの群れのように。今いる場所のお隣さんと、お互いに認め合い、祝福し合いながら。